ありがとうやもっち
矢本さんは、いつもソフトでいい男。
一瞬にいると、不思議と無理がない。
昨日、ホームに降りたらちょうど電車が来ていた。
『やもっちの電車来てる!』
『や、後のでいいよ』
『でも間に合う!』
という私の声に背中を押されて、電車に飛び乗った矢本さん。
『お疲れ様!』
と言った瞬間、電車の扉が
『プシュー!』
と閉じた。
動き出した電車の窓に、
『アリガト!』
と手を振ると(声は届いてない)
『おう!』
とやもっちも笑顔で返し、窓は遠くなって行ったのだった。
毎日たくさんの『行ってらっしゃい』や
『お疲れ様!』『またね』が繰り広げられているが
気持ちの良い別れほど、素敵なものはないと思う。
ありがとう、やもっち。
また一緒に歌おう。