時は、2007年8月24日。
金曜、閉店時刻も近付いたチャッツワース。
若い男の子二人が、入って来ました。
きょろきょろと辺りを見回して
『あれ？』と言う顔。
時々、隣りの飲み屋さんと
間違って入ってこられる方がいらっしゃるので
この人たちもそうなのかな〜？なんて思ってみていました。
一人は背が高くて爽やかな感じ。
もう一人も、爽やかなメガネのお兄さん。
二人とも、まっくろに日焼けされたスポーツマンタイプで、
風貌から察するに、普段から紅茶を親しまれる方でははないようです。
『うわ〜、いっぱい紅茶がのってる
』『どうしよう
』
『いらっしゃいませ。
当店は、コーヒーなどは置いておりませんが、宜しいでしょうか？』
と店長さん。
『あ、はい。甘くないデザートはありますか？』
『今の季節でしたら、サマープディングがおすすめですが』
『あっ、じゃあ、それを2つ下さい
』『紅茶は何になさいますか？』
『あ、じゃあ、それも、おすすめで…
』しどろもどろ、緊張しつつオーダーした青年たち。
2軒目の飲み屋の扉を開けると…そこは紅茶専門店だったのでしょう。
しかし、運ばれて来たサマープディングを食べて、二人ともパッと目を輝かせました。
『これ、美味しい
』二人、目を見合わせてうなづきます。
そして紅茶も一口…
『うまっ！
』『何これ！』
とヒソヒソ声。
どうやら、飲み屋さんと間違えて入られたけれど
チャッツワースの味が、お気に召されたようです。
喜ぶ二人の青年をみていて、私も嬉しくなりました。
今日もイイコト、ありましたね。
では、またお会いしましょう。
