6月のロンド、その3。
前置きが大変長くなってしまいましたが、
「この溢れ出す煮汁が…!」と思って何卒お赦しください。
(前回のあらすじ)
ついに15年来の夢を叶えることになった藤木だったが・・・
当初、彩乃さんから指定のあったコーラス曲は「幻の魚」。
こちらは10日前に譜面を頂いたので、みっちり事前練習できた。
のちに「雨を待つ五月」と「今 風になる」はおよそ
1週間前に決定した。
そして「アンドゥトワ」は二日前に参加決定した!
※後半3曲は耳コピ
このギリギリ感・・・!
ギリギリ系な私は逆に土壇場の依頼は嬉しかった。
もちろん、リハは本番前に1〜2度合わせるのみである。
あろうことか、俺は本番5日前に風邪をひき、こじらせてしまった。
症状は発熱と咳、鼻水、腹痛、耳も聴こえにくい。
自由な時間は、深夜か早朝くらいしかないのに睡眠も必要。
それなのに、なぜか本番前日、俺は特に彩乃さんから依頼のなかった
たて笛のメロを耳コピし、必死に練習していたのだった…(何してる)
リハでサプライズ的に吹けば彩乃さんが笑ってくれるだろうか…?という
芸人的発想をこじらせてしまったのだった。(風邪だけに
リハでは案の定、笛を3回やって2回は失敗した。
だが、しかし思いも寄らず私のたて笛は「採用」されてしまったのだった!
(陽子のサポートで2年に1度くらい笛リストとして腕を磨いた甲斐があった・・・)
彩乃さんにセットリストを伺うと
たて笛パートが入る「アンドゥトワ」は1曲目…!!
それはいきなりライブのオープニングとして突如
1曲目が始まることを意味する。
つまりゲストとして出演して・・・うっかりミスって
「てへぺろ!☆」ってことにはならない。
そう、シャレにはならないのである!
彩乃さんファンとしてライブに駆け付けていたからこそ分かる。
「サポートできないサポートは、不要!!」というファン心理が・・・
こ、これは大変なことになった・・・
続く(まだ続くのか