コトリ木のアリガタ記

シンガーソングライター「コトリ木」の活動記録

3/22(木)晴れ、ときどき曇り。

この日は井波陽子氏と、加古川で打ち合わせを兼ねた会食であった。

改札に颯爽と登場した彼女は、中折れハットと、無地のストールに明るいチェック柄のストールを重ね、
ネイティヴ柄のスカートに、レインシューズという難しい着こなしを、当たり前のように着こなしていた。
これをオシャレに着るのは、かなりのお洒落レベルが必要だ。

私が着たら、農作業に出かけるインディアンに見えるに違いない。(つばのある帽子やストールには日除け効果しか期待していないからだ)

話は逸れたが、最近「生きる力」が枯渇していた自分にとって、もっともほど遠いジャンルがおしゃれをする事であった。
オシャレをする為には、自分と向き合わないといけないのだが、
そこから目を逸らし続けていたのだ。

彼女は、生きる力を体現してくれ、また現在の私の「引け目を感じること」「他の人と比べてできていないと感じること」類の悩みを、聡明な視点と例えで、たちどころに解決してくれた。

枯れて土がひび割れたプランターに、水が注がれた。

その言葉は、数日かけて陽となり肥料となり、じわり、と沁みてゆく。

春の芽吹きに合わせて、私の土も種を蒔く準備ができたようだった。

家に帰ると、2つの虹が架かっていた。