コトリ木のアリガタ記

シンガーソングライター「コトリ木」の活動記録

ファミリー・アフェア

「私はあなたと言う人間が好きだけど、

世の中の人がみんなあなたみたいだったら、

世界はひどいことに

なっちゃうんじゃないかしら?」







久しぶりに

以前働いていた

梅田の紅茶屋さんへ出向く。


久しぶりの福澤さんと

片岡さんの姿を見つけたので

思い切って入ってみる。


「ふじっこやん!」

と笑顔で出迎えてくれる二人。

(ここではふじっこと呼ばれてました)

「何?レコーディング?」

「いえ、スタジオ練習で」


1年半前までと

同じようで

確実に変化している世界を

瞬時に理解する。


福澤さんは

今日だけのヘルプで

今は目指す道を

進んでいるのだそう。

そうか。

いろいろとあったのか。


でも

キャッスルトンは

やっぱりキャッスルトンだった。


片岡さんが淹れた

春摘みの紅茶は

紛れもなく

キャッスルトンの
味がした。


「キャッスルトン、美味しいよね」


うむ。

たぶん

君の知らないこの紅茶の味


僕は知ってる。


君の知らない夏の夕焼けを

僕はみている。


君が好きなものは

知らないけれど

身勝手な僕は

それでいいんじゃないかと

思ったりする。


「良い面だけを見て、良いことだけ考えるようにするんだ。

そうすれば何も怖くない。

悪いことが起きたら、その時点で考えるようにすればいいんだ」