コトリ木のアリガタ記

シンガーソングライター「コトリ木」の活動記録

高松の夜・第2話〜食い過ぎ編〜

 「周りにはどう思われたっていい。自分を貫くんだ。」(琴力諦三) 


店に入ると、気立ての良さそうな
可愛いママが、笑顔で迎えてくれた。

新米刑事の「タバスコ」も、安堵のため息をつき胸をなで下ろしている。


こんな時、まず俺は梅酒を頼む事にしている。


長時間の張り込みで、俺たちは腹ぺこだった。

(牛べこではない。)



1品目、お袋の味、「ナスの田楽」。

2品目、北海道を代表する「じゃがベーコン」。



3品目、あっさりしたキュウリのサラダ。



4品目、こんにゃく、どんぶりで。



5品目、ママが、できたてのコイツを出してくれた。

正直、感動だった。

ぶっちゃけ、旨かった。

もつが、こんなに旨い食べ物だとは。

生きてて良かったぜ、チクショウ!!



6品目、クリームコロッケ。熱々だ。



ここで、満を持して、ヤツが来た・・・・!

7品目!!

鉄板焼き鳥の、「ずり」だ〜!!



ずりは焼き鳥の中でも1番大好きだが、
このボリュームで、すごくお求めやすい価格だった。

8品目、これは・・・なんだったかな。

旨いかしわだな、ウン。



9品め、最後の砦、だし巻きたまご。

昔風に、甘い味付けだ。

やみつきになりそ・・・、ハッ、イカン。

まだ職務中だった。



ここまで来たら、たたき上げだ。

新米刑事、「タバスコ」が号泣しながら

俺・・・この店が近所にあったら、通っちゃいますよ!!!

とブツブツ言い始めた。

10品目。

目の前に、プリプリの鳥のたたきが登場した。




捜査のラストに、「鳥ぞうすい」を職務質問しようと思っていたのだが

俺たちの胃袋は、もうはち切れる寸前だった。

締めは・・・・

俺と、タバスコは、タッグを組んで微笑んだ。


「牛すじーーーー!!!!




奇しくもコトリ木のアルバム

「イイコト」の曲数と同じ11品目で、

俺たちは牛の見える風景へと旅立った。